艶めかしく俺を見下ろした尋未は、繋がった銀糸を見て頬を染めた。
あの後、学校を出てからすぐにマンションに向かい、駐車場に車を停めた。停めたら、我慢出来ない。
尋未を助手席からうまく運転席の方まで抱き上げ、俺の上に乗せた。
シートを倒して、尋未がキスしやすいような空間を作った。
泣きそうになってる尋未を見ると、どろどろになってる嫉妬心で彼女を傷つけたくなった。
俺がどんなに我慢して、どんなに彼女を欲していたのか、彼女は知っているのだろうか?
ここで離して、自分勝手に「帰れ」と言って着拒されるぐらいなら、俺は彼女を傷つけてでも自分のものにしてしまうかもしれない。
今すぐにでも彼女の中で、すべてを出したかったが、嫉妬の渦に取り込まれた「理性」が少しずつ帰ってきた。
「尋未が俺を焦らしたんだから、俺も尋未を焦らさせてもらう」
場所を変えて、時折唇を合わせてやると体がぴくん、と弓なった。
二週間も俺の愛撫を受けてない尋未の体は、急に攻め立てられて相当痺れていると思う。
濡れた瞳は俺を誘うし、口からは甘い吐息が零れ、体に触ると悦んだ。
ソファに座らせ、隣りに腰を降ろすと、すぐに体を寄せてきた。
呂律の回ってない口でなにか言おうとしているが、弁解もなにも出来ずに俺が「聞きたくない」と言い放ってしまった。
「……ご、ごめんなさい…。わ、私がなにもないところで転けるから…」
「本当に悪いと思ってるなら、誠意を見せてもらいたいな」
…あー、少し落ち着いてきたのか、今、とても意地悪な顔してるな、俺。
キスをして、彼女に触れて、今まで溜まって爆発しそうになってた気持ちを落ち着かせたから出来る「尋未いじめ」。
困りながら、まだ快感の波が続いている尋未の耳に囁いてやった。
抱きしめたくなるのを一心に堪え、俺は尋未の動きを待っていた。
尋未は「あー」とか「うー」とか言いながら、俺の瞳を覗き込んだり、にっこり笑ってみたり、機嫌を伺うようにしてるが、無理。
顔色一つ変えずに、彼女がどんなことをしてくれるか眺めていた。
すると、なにを思ったのか、俺の手を口元に持っていった。
指先、指の腹にしっかり唇を当たるように、吸い付きながらキスをした。
一本、一本丁寧にキスをする尋未の姿は妖艶で、ときおり流す目線に喉が鳴った。
キスだけじゃ物足りなくなったのか、今度は指を舐め始めた。
ぺろぺろ、ぴちゃぴちゃ、指先を彼女の柔らかな舌と唇を味わわれる感覚は、今までにない感触だった。
一生懸命口の中で指を出し入れしたりする姿が、イケナイコトをさせてるようで「尋未いじめ」を楽しんでいる俺をすぐに欲望で満たしてしまった。
小首を傾げ、自分の唾液で濡れた唇で「先生」と呼ぶ。
なにをされるのか解ってない彼女を抱きしめるように、腕の中に閉じこめると、器用に制服のスカートに手を差し入れ、ショーツの合間を縫って指を突き立てた。
ぐちょぐちょにぬかるんだそこは、尋未も同じぐらい自分を欲していたのかとこちらが思えるほど濡れそぼっていて、蜜壺にもっと指を絡ませた。
しがみつき、俺に指を突き立て、いやらしく腰をひくつかせた。
指を引き抜いて、スカートを脱がせやすいようにホックとチャックを降ろし、彼女を抱き上げるとショーツとスカートだけがソファに置き去りになる。
抱えたまま、何度自分の腕に彼女を閉じこめて眠りたいと思ったか、一人で寝たベットに横たえさせ、リボンをとった。
俺はたかだか、転びそうになったのを抱き留めただけでこんなに嫉妬に狂っているのに、彼女は俺の様子がおかしかったことを責めない。
その変わり、こうしてなにかも許したような笑顔を向けるんだ。
相当狭い俺の心を、受け止めてくれる尋未が愛しくてしょうがなかった。
体を弓なりにさせながら、全部脱がされた尋未が啼く。
立ち上がった頂を口に含まれ、思い切り舐め回し、二週間振りに味わう体を丁寧に感じていった。
手早く避妊具を装着すると、彼女の中に入っていった。
彼女が俺を責めない変わりに、彼女の体が俺を締め付けているようだった。
自分だってそれ相応に我慢してきているわけだし、しかも今抱いているのは制服の彼女だ。
狭い中でもしっかりと俺を絡め取って離さない尋未が愛しくてしょうがなかった。
俺も尋未も気持ちの高ぶりと共に、頂点が近付きつつあった。
「…あ、あ、…そ、こぉ…、んんぅっ……あ、…ん、あ、だ、めぇ…!」
しっかり俺にしがみついた後、彼女が果て、その結果締め付けてくる彼女に快感が増す。
ひくひく、と幾度か締め付けられ、注挿で感じる快感に俺も果ててしまった。
彼女もまた、荒い呼吸を整えながらもう一度キスを求めてきた。
その姿は艶やかで、さっき果てたばかりなのにまた元気になってしまうぐらいの効力はあった。
しかし、そんなことを俺の体が許してくれるはずがなく、嬉しそうに頬を寄せてきた尋未が可愛くて反応してしまう。
次の日、俺は昼過ぎに起きて、彼女の寝顔を見ながらどうやって襲ってやろうか思案していた。
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